ベイプ(電子タバコ)は紙巻きタバコに比べてランニングコストが安いと言われますが、実際にはどれくらいの値段で始められて、毎月どの程度の費用がかかるのでしょうか。
この記事では、ベイプの本体価格や初期費用とランニングコストをタイプ別に詳しく比較します。
また、紙巻きタバコや加熱式タバコとの月々のコスト比較や、コストを抑える賢い選び方のポイント、初心者にお得なスターターキットの選び方も解説します。
最後に、値段別のおすすめベイプ機種も紹介しますので、ベイプの価格やコスパが気になる方はぜひ参考にしてください。
ベイプ(電子タバコ)のタイプでこんなに違う!本体の値段・ランニングコスト比較
ベイプには大きく分けて使い捨て式、カートリッジ式(ポッド型)、リキッド式の3タイプがあり、それぞれ初期費用やランニングコストが大きく異なります。
まずはタイプごとの本体価格と月々の維持費の目安を比較してみましょう。
使い捨て式 – 初期費用は最安数百円で月5,000円程度で手軽に使える
使い捨て式のベイプ(電子タバコ)は、初期費用は最安で数百円程度から購入できます。1本あたりワンコイン以下で買える製品もあるため、試しやすさは抜群です。
月々のランニングコストは使用頻度にもよりますが約5,000円程度が目安で、手軽に使い続けられます。充電やリキッド補充が不要で買ってすぐ使える手軽さが魅力ですが、ヘビーユーザーになると本数が増えて費用も嵩む点には注意しましょう。
カートリッジ式 – 本体5,000円、ランニングコスト月8,000円ほどでベイプ(電子タバコ)の中ではやや高い
カートリッジ式のベイプ(電子タバコ)は、本体価格は約5,000円前後が一般的で、中級クラスの費用感です。専用のフレーバーカートリッジを差し替えて使うタイプで、使い方が簡単な反面ランニングコストは月8,000円ほどとベイプの中ではやや高めになります。
例えば1日1箱ペースで紙巻きタバコを吸う人が同程度のニコチン摂取をカートリッジ式で行う場合、1ヶ月に必要なカートリッジは約18個にもなり、月約8,000円程度かかる計算です。
メンテナンスは充電くらいで手軽ですが、その分カートリッジ代がかさむ点は押さえておきましょう。
リキッド式 – 初期投資はやや高くなるが月6,000円程度で最も経済的
リキッド式はベイプ本体にリキッドを補充して使うタイプで、初期投資は5,000〜10,000円程度と他のタイプより高めです。
しかし毎月の維持費は約6,000円と3タイプの中では最も経済的です。自分でリキッドを継ぎ足し、消耗したコイルを交換しながら使う必要があり多少の知識と手間が要りますが、その分コストパフォーマンスに優れます。
リキッド代は30mlボトルで2,000〜3,000円ほどと安く、コイルも1個あたり数百円程度なので、トータルでは出費をかなり抑えられるでしょう。
ベイプ(電子タバコ)は値段が安い!紙巻き・加熱式タバコとランニングコストを比較
ベイプのランニングコストは、紙巻きタバコや加熱式タバコと比べて格段に安く抑えられます。
種類 | 月額費用(目安) | 主な費用内容 |
---|---|---|
ベイプ(電子タバコ) | 約5,000円〜8,000円 | リキッド・カートリッジ・使い捨て本体など |
紙巻きタバコ | 約16,500円〜18,000円 | タバコ30箱(1箱550〜600円換算) |
加熱式タバコ | 約15,000円〜18,000円 | 加熱スティック30箱+本体費+クリーニング用品 |
ここでは毎月の費用に注目して、ベイプと従来のタバコ類のコストを比較してみましょう。
ベイプ(電子タバコ)- 月5,000円から8,000円で利用可能
一般的に月5,000円〜8,000円ほどで利用可能です。機種によって差はありますが、仮に1日あたり紙巻きタバコ1箱分をベイプでまかなう場合でも、月額にして5千円前後~高くても8千円程度に収まります。
実際、ある使い捨てベイプ製品では1日1箱吸う人のケースで月約3,584円という試算もあり、紙巻きタバコより約8割もコストカットできるとのデータがあります。
このようにベイプはタバコに比べて圧倒的に経済的です。
紙巻きタバコ – 月18,000円程度と最も高コスト
月18,000円程度と3つの中で最も高コストです。タバコ1箱の値段は銘柄にもよりますが、2023年時点で平均550〜600円前後程度です。仮に1日1箱ペースで吸えば、1ヶ月(30日)で16,500〜18,000円ほどが煙と共に消えていく計算です。
実際、人気銘柄セブンスター(1箱20本入り)の場合、1箱あたり約600円ですので月30箱で18,000円、年間では実に216,000円にもなります。紙巻きタバコは年々値上がり傾向にあり、喫煙者にとって家計への負担は大きいです。
加熱式タバコ – 月18,000円程度で紙巻きタバコと同等のコストがかかる
月18,000円程度で紙巻きタバコと同等のコストがかかります。加熱式タバコ(IQOSやgloなど)は専用スティックの価格が紙巻きタバコとほぼ同じ約500〜600円で設定されています。
そのため1日1箱相当消費すれば月額も紙巻き同様15,000円〜18,000円程度となり、加熱式だからといって出費が減るわけではありません。
さらに加熱式はデバイス本体の購入費用(数千円)や、クリーニング用品などの維持費もかかるため、トータルコストでは紙巻きより高くつくケースもあります。
健康面などのメリットはあるものの、費用面で見ると紙巻きタバコとほぼ変わらないのが現状です。
ベイプ(電子タバコ)の値段を抑える賢い選び方3選

ベイプをできるだけお得に使うために、賢い選び方のポイントを3つご紹介します。初心者の方でも失敗せず、自分に合った製品を見つけるためのコツを押さえておきましょう。
自分の喫煙ペースを把握してコストを試算
まずはご自身の喫煙ペース・頻度を把握しましょう。1日にどれくらいの本数(もしくはどれくらいの時間)タバコを吸っているかによって、適したベイプのタイプや必要な消耗品の量が変わってきます。
例えば「1日1箱ペースで吸っている」というヘビースモーカーの方であれば、使い捨て式では本数がかさんで割高になる可能性がありますし、リキッド式であれば月にリキッド30ml程度は必要になります。
一方、「休日だけ嗜む程度」というライトユーザーであれば、コスト重視でなく手軽さ重視で使い捨て式を選ぶ手もあります。
このように、自分の喫煙・ベイプ利用ペースを踏まえて月々どの程度の費用になりそうか試算し、その上で無理のない価格帯の製品を選ぶと失敗しにくいでしょう。
レビューや口コミを確認してユーザーの意見を収集する
購入前に、そのベイプ製品の評判や口コミをチェックすることも大切です。公式サイトや販売ページの説明だけで判断せず、実際に使っているユーザーのレビューを読むことで、ランニングコストの盲点に気付ける場合があります。
例えば「思ったよりカートリッジの減りが早い」「バッテリー寿命が短く買い替えが必要だった」など、使ってみないと分からないコスト面の情報が得られることがあります。また味や吸いごたえについての評価も参考になります。
口コミサイトやSNS、商品レビューなどを活用し、多くの意見を収集してから選べば「こんなはずじゃなかった…」を防ぎ、結果的にムダな出費を抑えられるでしょう。
サポートが充実したものを選ぶと本体交換が無料になることも
ベイプ(電子タバコ)本体の保証やアフターサポートが充実しているメーカー・製品を選ぶのも、長い目で見てコストを抑えるポイントです。精密機器であるベイプ(電子タバコ)は故障や不具合が起きる可能性がありますが、保証期間内であれば無償で新品と交換してもらえる場合があります。
たとえば国産ブランドのDR.VAPE(ドクターベイプ)では、公式の定期便サービス「Smart-Ship」に登録してスターターキットを購入すると本体が永久保証となり、故障時には条件付きで何度でも無料交換してもらえます。
このようにサポート体制が手厚い製品を選べば、万一の故障で買い直す負担がなく安心です。購入時は保証内容やカスタマーサービスの評判も確認し、長く使える一台を選ぶことで結果的に出費を減らすことができます。
ベイプ(電子タバコ)初心者はキットがお得!値段と選び方のポイントを解説
これからベイプ(電子タバコ)を始める初心者の方には、必要なものが一式揃ったスターターキットの購入がおすすめです。
キットを選ぶことによって得られるメリットや、選ぶ際に注意すべきポイントを解説します。
必要なものが揃い専門知識不要ですぐ始められる
スターターキットにはベイプ(電子タバコ)の利用に必要な本体デバイス、充電用USBケーブル、カートリッジ(またはリキッド)、取扱説明書などがひと通りセットになっています。個別にパーツを揃える必要がなく、箱を開けて充電すればすぐに利用開始できる手軽さが魅力です。
リキッド式の場合でも、初めからリキッドが付属していたり、あらかじめコイルがセットされた状態のアトマイザーが含まれていたりするので、専門知識がなくても安心して始められます。
初めてベイプ(電子タバコ)を扱う方にとって、「何を買えばいいの?」と迷わずに済むのは大きな利点です。
個別購入より割安なセット価格が多い
スターターキットは単品を個別に購入するより割安な価格設定になっている場合がほとんどです。
例えば、本体(デバイス)とカートリッジ2箱を別々に買うと合計1万円になるところ、スターターキットなら8千円程度で買える…といった具合に、セット割引が適用されているケースが多いです。
またメーカーによっては初回限定のクーポンやキャンペーン価格が用意されていることもあり、思いのほか低予算で最新モデルを手に入れられることもあります。予算が限られている初心者ほどキット購入の恩恵は大きいでしょう。
予算や好みのタイプに合わせて選択可能
一口にスターターキットと言っても、各ブランドから様々なタイプ・価格帯のキット商品が販売されています。シンプルで安価な入門用から、バッテリー容量や付属品が充実した上位モデルまで様々です。
ご自身の予算や、好みのベイプ(電子タバコ)のタイプ(使い捨て型・カートリッジ型・リキッド型)に合わせて最適なキットを選びましょう。
例えば「できるだけ手軽に試したい」という方には使い捨て式のお試しキットが数千円でありますし、「将来的に色々カスタマイズしたい」という方にはリキッド式の本格キット(1万円前後)が向いています。
価格と内容を見比べて、自分に合ったセットを選べるのもキット購入の利点です。
セット内容や対応消耗品の確認が必須
スターターキットを選ぶ際には、セット内容の詳細と今後追加で必要になる消耗品の種類や価格を必ず確認しましょう。
例えばカートリッジ式のキットの場合、「カートリッジが何本付属しているか」「交換用カートリッジはどこでいくらで買えるか」をチェックします。
リキッド式なら「リキッドは付属するか」「付属しない場合、別途どんなリキッドを買えばよいか」や「交換コイルの型番と値段」などを確認しておくと安心です。
また、充電器が別売りのケースもあるため見落とさないようにしましょう。対応する消耗品が入手しやすいかどうかも長く使う上で重要なポイントです。
せっかくお得なキットを買っても、後から「この消耗品が高かった…」となっては本末転倒なので、購入前にしっかりチェックしてください。
ベイプ(電子タバコ)のおすすめ機種を値段別に紹介
最後に、価格帯別のおすすめベイプ(電子タバコ)の機種を紹介します。予算に応じて選びやすいよう、「5,000円以下」「10,000円以下」「10,000円以上」の3つのカテゴリに分けてピックアップしました。
それぞれ特徴も異なりますので、自分のニーズに合うものをチェックしてみてください。
5,000円以下 – Dr.Chill(スターターキット)は抜群の吸いごたえで喫煙者からも人気
ベイプ(電子タバコ)初心者から喫煙経験者まで満足度が高いと評判なのがDr.Chill(ドクターチル)のスターターキットです。定価は約5千円ほどですが、初回限定でデバイス本体実質無料など大胆なキャンペーンを行っていることでも注目されています。
最大の特徴は抜群の吸いごたえで、ニコチン・タール0にも関わらず「ノドにガツンとくる」リアルな吸い応えを実現しており、紙巻きタバコ愛用者からの支持も厚いです。
独自開発のリキッド技術と高性能なスモークエンジンにより、リッチな煙量とキレのある刺激を両立しています。手軽に始められる価格帯ながら満足感が高いため、「まずは安価でも本格的な吸い心地が欲しい」という方に最適な一台です。
10,000円以下 – DR.VAPE Model 3はファミマでも購入できるベイプ(電子タバコ)入門機の定番機種
手頃な価格と入手のしやすさでベイプ(電子タバコ)入門機の定番といえば「DR.VAPE Model 3」です。スターターキットでも1万円以下で購入でき、現在は全国のファミリーマートでもデバイス本体が販売されているほど普及しています。
DR.VAPE Model 3は扱いやすいPOD(カートリッジ)式で、初心者にもおすすめできる電子タバコとして定評があります。
カートリッジを挿し込むだけで準備OK、ボタン操作も不要なオートスイッチ式で、煩わしいリキッド補充やコイル交換は一切ありません。
そのうえフレーバーの種類も豊富で、コンビニでも8種類のカートリッジが手に入る手軽さが魅力です。コンパクトながら煙の量も十分あり満足感の高い吸い心地を実現しているため、「どこでも買えて手軽に使える定番機種が欲しい」という初心者の方にピッタリでしょう。
10,000円以上 – VAPORESSO GEN MAX (スターターキット)はカスタマイズ性が高く爆煙も可能
とことんカスタマイズを楽しみたい方や「爆煙」を求める方には、VAPORESSO社のGEN MAXスターターキットがおすすめです。
価格は1万円を超えますが、その分ハイエンド仕様の本格的なベイプ(電子タバコ)を堪能できます。
最大220Wという桁違いの高出力に対応したデバイスで、雲のように濃厚な超爆煙を味わえるのが最大の特徴です。出力モードやテーマを自由に切り替えできる多彩なモード機能を備えており、自分好みの吸い心地や味わいを細かく調整可能です。
上級者向けのデバイスではありますが、パワフルな直肺(DL)運用から繊細な調整まで自由度は抜群です。「予算は少しかかってもいいから、とにかく高性能なベイプ(電子タバコ)を思い切り楽しみたい」という方にうってつけの一台でしょう。
ベイプ(電子タバコ)の値段と特徴まるわかり比較
ここまでベイプ(電子タバコ)のコストや特徴について詳しく見てきましたが、最後に各タイプの値段と特徴を一覧でまとめておきます。
使い捨て式・カートリッジ式・リキッド式の違いが一目でわかるよう、本体価格や維持費、手間の違いなどを整理しました。自分に合うのはどのタイプか、改めて確認してみましょう。
タイプ (ベイプの種類) | 本体価格(目安) | 月々のコスト(目安) |
---|---|---|
タイプ (ベイプの種類) | 本体価格(目安) | 月々のコスト(目安) |
使い捨て式 | 数百円~数千円程度 | 約5,000円 |
カートリッジ式 | 約5,000円前後 | 約8,000円 |
リキッド式 | 5,000~10,000円程度 | 約6,000円 |
使い捨て式 – 充電やリキッド補充が不要で購入後すぐ使える
使い捨て式のベイプ(電子タバコ)は、その名の通り「使い切りタイプ」で、リキッドの補充やバッテリーの充電といった手間が一切不要です。購入後にすぐ使用でき、吸引回数を使い終えたらそのまま廃棄できるというシンプルな仕様が魅力です。
初期費用は最も安く、1本あたり数百円〜千円台で購入可能な製品も多くあります。月々のランニングコストは使用頻度にもよりますが、ライトユーザーであれば約5,000円前後に抑えられるケースが一般的です。
特に「試してみたい」「まずは気軽に始めたい」と考える初心者の方にとって、導入のハードルが低く、ベイプ(電子タバコ)の入門として最適なスタイルと言えるでしょう。反面、ヘビーユーザーになると使い切る本数が増えるため、ランニングコストが割高になる傾向があります。
カートリッジ式 – メンテナンスは充電のみでフレーバー種類も豊富
カートリッジ式のベイプ(電子タバコ)は、本体に専用のカートリッジ(POD)を差し込んで使用するタイプで、充電のみでメンテナンスが完了するお手軽な構造が特徴です。リキッドの詰め替えやコイル交換の必要がないため、初心者でも迷うことなく使いこなせます。
また、ブランドによってはカートリッジのフレーバー展開が非常に豊富で、好みに合わせた味を選ぶ楽しみがあります。例えば、フルーティー系やメンソール系、スイーツ系まで、気分に応じてカートリッジを交換できるのが魅力です。
本体価格は5,000円前後、カートリッジは1箱2本入りで1,500円程度が目安となっており、1日1箱ペースの喫煙者であれば月々8,000円前後の維持費が想定されます。手軽さと吸いごたえのバランスが良いため、忙しい社会人や女性ユーザーにも人気のあるスタイルです。
リキッド式 – カスタマイズの自由度が高くコスパも良い
リキッド式のベイプ(電子タバコ)は、専用のリキッドをアトマイザーに注入しながら使用するタイプで、3タイプの中でも最もカスタマイズ性に優れています。
味の濃さや煙の量、吸いごたえを自分好みに調整できるため、ベイプ(電子タバコ)に慣れてきた中・上級者に多く支持されています。
初期投資としては本体価格が5,000〜10,000円程度とやや高めではありますが、その分月々の維持費は約6,000円前後に抑えられるため、長期的に見ると非常に経済的です。
リキッドの単価は30mlで2,000〜3,000円ほど、コイル交換も1個あたり数百円程度と消耗品コストが安価なのもポイントです。
手間がかかる点としては、リキッドの補充作業や定期的なコイルの交換が挙げられますが、それさえ楽しめる方には、自由度の高さと高コスパの両立という大きなメリットがあります。
「自分好みに調整して、ベイプ(電子タバコ)を長く楽しみたい」という方には、最もおすすめできるスタイルです。
まとめ
ベイプ(電子タバコ)の本体価格やランニングコストについて、タイプごとの違いから紙巻き・加熱式タバコとの比較まで解説してきました。
総合的に見ると、ベイプ(電子タバコ)は初期費用こそかかるものの毎月の維持費は安く、喫煙にかかるコストを大幅に削減できる手段であることがわかります。
特にリキッド式ベイプ(電子タバコ)はコスパ最強で、ヘビースモーカーの方が乗り換えれば年間で数十万円単位の節約も可能でしょう。
初めてベイプ(電子タバコ)を購入する場合は、スターターキットを活用したり、口コミを参考にしたりして、できるだけ失敗のないよう賢く製品を選びましょう。
値段とコスパに敏感な方こそ、自分にピッタリのベイプ(電子タバコ)を見つけて、経済的で快適な新時代の喫煙ライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。