MENU

水蒸気タバコは子供にどのような影響がある?電子タバコ(ベイプ)の未成年への影響を徹底解説

インターネットやSNSで「水蒸気タバコ」を見かけ、自分の子供が興味を示していないか不安に思う親御さんも多いのではないでしょうか。水蒸気タバコはフルーツやスイーツの香りがするため、一見して子供にも無害なおもちゃのように映る危険があります。

厚生労働省は水蒸気タバコが若年層に広まると紙巻きタバコなど通常の喫煙への入り口になる可能性を指摘しています​。さらに、最近ではカラフルな使い捨てタイプの水蒸気タバコが低価格で販売されており、若年層にも広まりつつあるため一層の注意が必要です。

本記事では、水蒸気タバコが子供に与える健康への悪影響を医学的・科学的な観点からわかりやすく解説します。さらに、未成年による水蒸気タバコ使用の法的な位置づけや、親として子供を守るために気をつけるべきポイントも取り上げます。水蒸気タバコと加熱式タバコの違いにも触れ、疑問に徹底回答しますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

水蒸気タバコを子供が吸うと体に悪い影響がある

水蒸気タバコの煙(エアロゾル)には、単なる水蒸気とは言えない様々な化学物質が含まれています​。発達段階にある子供の体はこれら有害物質の影響を大人以上に強く受けてしまう恐れがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

肺や気管にダメージを与え呼吸器疾患につながる恐れがある

成長途中の子供の肺や気管は外部刺激に敏感で、水蒸気タバコから発生する蒸気を吸い込むことで炎症やダメージを受ける可能性があります。

水蒸気タバコのエアロゾルには微細な粒子や場合によってはホルムアルデヒドなどの有害物質が含まれており、これらが気道を刺激して慢性的な咳や気管支炎など呼吸器疾患を引き起こす恐れがあるのす。

また、副流煙(二次吸引)の問題も看過できません。子供自身が吸うだけでなく、周囲で大人が水蒸気タバコを吸って発生した蒸気を子供が受動的に吸い込んでも、健康被害を及ぼす可能性があります。

発達中の脳に悪影響を及ぼし学習能力や記憶力が低下する可能性がある

水蒸気タバコにニコチンが含まれている場合、成長期の子供の脳に深刻な悪影響を及ぼすことが懸念されます。

人間の脳は20代前半まで発達を続けますが、思春期〜青年期にニコチンに晒されると神経回路の正常な発達が妨げられてしまいます​。高校生など10代の若者でニコチンを摂取すると、授業に集中できなくなったり新しい知識の定着が悪くなったりする恐れがあるのです。

さらに、ニコチンは脳の報酬系にも影響を与えるため、子供のうちにニコチンを経験すると感情のコントロールが難しくなり、気分が不安定になるリスクも指摘されています。

このように、発達途中の脳にニコチンなど外部物質を入れることは、子供の将来の学習や精神面にまで悪影響を及ぼしかねません。

ニコチン入りの水蒸気タバコを吸うと大人以上に依存しやすい

仮に子供がニコチンを含む水蒸気タバコを使用した場合、大人以上にニコチン依存症に陥りやすいことがわかっています。未成年の脳は発達途上で変化しやすく、ニコチンによる刺激に対して非常に敏感です。

そのため、若いほど短期間でニコチン依存が形成され、禁煙が困難になる傾向があります。​厚生労働省の資料でも、喫煙開始年齢が低いほど短期間でニコチン依存症になりやすいことが強調されています。

実際、水蒸気タバコであってもニコチンを含むリキッドを使用すれば紙巻きタバコと同程度の強い依存性があります。

子供の頃に形成されたニコチン依存は大人になってから断ち切ることが非常に難しくなるため、「水蒸気タバコだから大丈夫」と安易に考えるのは禁物です。

水蒸気タバコを子供が吸うことは違法ではない

健康への悪影響が大きい一方で、法律の面では水蒸気タバコを未成年が吸うこと自体は違法行為には当たりません。ただし、「違法ではない」ことと「許される」ということは別問題です。以下では、水蒸気タバコと法律の関係について詳しく説明します。

ニコチン無し水蒸気タバコは法律上未成年の使用は問題ない

現在日本国内で販売されている水蒸気タバコ製品は、基本的にニコチンゼロ(ノンニコチン)のリキッドを使用するものです。

ニコチンが入っていない水蒸気タバコはたばこ事業法上の「たばこ製品」には分類されず​、未成年であっても法律上購入・使用することが可能とされています​。未成年者喫煙禁止法でも、水蒸気タバコは規制対象に含まれません。

このため、一部では「水蒸気タバコは未成年でも吸える」と誤解されることがあります。しかし繰り返しになりますが、法律上許されているからと言って子供に推奨されるものでは決してありません。

法律の抜け穴的に未成年でも水蒸気タバコを手にできてしまう現状に対し、自治体や教育現場では強い懸念の声が上がっています。

ニコチンが含まれたリキッドの国内販売は法律で禁止されている

日本ではニコチンを含む水蒸気タバコ用リキッド(液体)の販売・譲渡は法律で禁止されています。

ニコチン入りリキッドは医薬品医療機器等法(薬機法)で医薬品成分とみなされ、許可なく国内で販売することはできません​。国内の店頭や通信販売で手に入る水蒸気タバコ製品はすべてニコチンゼロのものに限られています。

ただし抜け道的に、個人が海外からニコチン入りリキッドを少量輸入して自分で使用すること自体は認められています​。その結果、未成年でも海外通販などを利用してニコチン入りリキッドを入手できてしまう可能性はゼロではありません。

しかしそれを他人に譲ったり販売したりすれば明確に法律違反となりますし、未成年者が勝手に個人輸入することも現実的には困難でしょう。

多くの店舗が自主規制で未成年への販売を制限している

法律で禁止されていないニコチンなし水蒸気タバコであっても、販売現場では自主的に「20歳未満お断り」の対応をしているケースがほとんどです。

コンビニエンスストアや雑貨店などで売られている水蒸気タバコも、レジで年齢確認を行い未成年者には販売しない店舗が大半を占めています​。

これは法的義務ではなく業界や各店舗のモラルとして「未成年にタバコ類似製品を売るべきではない」という判断に基づく自主規制です。

例えば、大手ディスカウント店のドン・キホーテ(ドンキ)でも水蒸気タバコ購入時には年齢確認が求められ、20歳未満の客には販売しない運用が取られています。

結論として、コンビニやドンキでは未成年への水蒸気タバコ販売を自粛しており、年齢確認が行われるため未成年が購入することは極めて難しいでしょう。

子供がいる人が水蒸気タバコを吸う場合に気をつけるべきこと3選

親や保護者の中には、自身は電子タバコを嗜好品として楽しんでいるという方もいるでしょう。その場合、子供への悪影響を最小限にするために気をつけるべきポイントが3つあります。

使用場所 – 子供の前では吸わず受動吸引や悪影響を避ける

自分が水蒸気タバコを使用する際は、子供の目の前や同じ空間では吸わないよう徹底しましょう。

たとえニコチンゼロの水蒸気タバコであっても、蒸気中に有害物質が全くゼロというわけではなく、子供が副流煙として吸ってしまう可能性があります​。換気の悪い室内で吸えば子供が受動吸引するリスクも高まります。

また、子供の目の前で吸わないことは健康面だけでなく教育的にも重要です。親がプカプカと水蒸気タバコを吸っている姿を見ると、子供は「それほど害のないものなのかな?」と思い、真似したくなるかもしれません。

「親がしているから自分もいいだろう」と安易に手を出すきっかけを与えないためにも、使用場所には十分配慮しましょう。

製品管理 – 本体やリキッドは子供の手が届かない安全な場所に保管

水蒸気タバコのデバイス本体やリキッド(フレーバー液)は、必ず子供の手の届かない場所に保管してください。見た目がカラフルで香りの良いリキッドは、小さな子供にとって興味を引くものです。

誤って触ったり口に入れてしまったりすると大変危険になります。特に万一ニコチン入りのリキッドを所持している場合は厳重な管理が必要です。

少量のニコチンでも幼児が誤飲すれば命に関わる中毒症状を起こす恐れがあります。ニコチンゼロのリキッドでも成分によっては飲み込めば嘔吐や下痢など健康被害を起こしかねません。

また、水蒸気タバコ本体のバッテリーや加熱部分も高温になったり破損したりすると危険なため、子供に弄られないように注意しましょう。鍵のかかる引き出しにしまうなど、物理的にアクセスを防ぐ工夫が大切です。

子供への説明 – 安全ではないと伝え真似しないよう教える

子供がある程度成長して理解力が付いてきたら、水蒸気タバコは決して安全なものではないことを正しく教えておきましょう。

「水蒸気」という言葉から誤解しがちですが、ただの水ではなく体に害を及ぼす可能性があること、未成年が使用すべきでないことを伝えることが重要です。

ポイントは頭ごなしに怖がらせるのではなく、なぜ良くないのかを冷静に説明することです。例えば「大人でも体に悪い影響があるものだから、成長途中の君の体にはもっと悪いんだ」「海外ではそれで肺の病気になった若い人もいる」といった具体例を挙げると理解しやすいでしょう。

親子のコミュニケーションの中で水蒸気タバコの話題が出たら、「かっこいいもの」「おもしろいオモチャ」ではなく健康を害する恐れがある嗜好品だと教え、決して手を出さないよう約束させることが大切です。

水蒸気タバコの特徴を解説

ここで改めて、水蒸気タバコの基本的な特徴について整理します。紙巻きタバコとは仕組みや成分が大きく異なるため、その違いを理解しておきましょう。

水蒸気タバコはリキッドを電気で加熱し発生した蒸気を吸引する装置

国内で販売されているものは全てニコチンフリー

煙や灰がなくタバコ臭くないため場所を選ばず吸える

水蒸気タバコはリキッドを電気で加熱し発生した蒸気を吸引する装置

水蒸気タバコは、内部のリキッド(液体)を電気加熱して発生させた蒸気を吸う仕組みの製品です。

リキッドはプロピレングリコール(PG)や植物性グリセリン(VG)を主成分とし、そこに香料や場合によってはニコチン・CBDなどの成分が含まれています。

デバイス本体にはバッテリー(電池)と加熱用のコイルが内蔵されており、スイッチを押すとコイルがリキッドを瞬時に加熱し、霧状の蒸気(エアロゾル)を発生させます。紙巻きタバコのようにその蒸気を口から吸い込み、肺に入れて楽しみます。

煙草葉を燃やすわけではないため煙や火を使わず、灰も出ません。匂いもフルーツやメンソールなどリキッド由来の香りがする程度で、服や部屋に残るタバコ臭さがない点が特徴です。

国内で販売されているものは全てニコチンフリー

前述の通り、日本国内で正規に販売されている水蒸気タバコ製品はリキッド中にニコチンを含まないものだけです​。

これは法律でニコチン入り製品の販売が禁止されているためで、店頭や国内通販で見かける水蒸気タバコは基本的にニコチンフリー仕様となっています。

「タバコ」と名前が付いていてもニコチンが入っていないので、紙巻きタバコのような強い喉への刺激(キック感)はなく、あくまで香りやフレーバーを楽しむ嗜好品です。

この点で、水蒸気タバコは紙巻きタバコや加熱式タバコとは区別されています。紙巻き・加熱式タバコはニコチンを含む煙(蒸気)を吸いますが、水蒸気タバコはニコチンなしで香り付きの蒸気を吸うものです。

ただし海外製の一部デバイスにはニコチン入りカートリッジを使用できるモデルもあり、個人輸入して使っている人もいるので注意が必要です。

煙や灰がなくタバコ臭くないため場所を選ばず吸える

水蒸気タバコ最大の利点の一つが、煙や灰が出ず、嫌なニオイも残らないことです。紙巻きタバコの場合、煙による臭いや灰の始末に気を遣いますが、水蒸気タバコならそれらの心配がほとんどありません。

室内で吸っても服やカーテンにタバコ臭が染みつくことはなく、灰皿も不要です。さらに、2019年施行の改正健康増進法(受動喫煙防止法)でもニコチンを含まない水蒸気タバコは規制対象外となっており、法律上は禁煙席や公共施設でも使用できます。

ただし施設の管理者判断で水蒸気タバコも禁止としている場合もあるため、実際に利用する際は周囲のルールに従いましょう。いずれにせよ、周囲への煙害(受動喫煙)の面では従来のタバコより問題が少ないことは確かです。

水蒸気タバコの子供への影響に関するよくある質問

最後に、水蒸気タバコと未成年に関してよくある疑問についてQ&A形式で解説します。親御さんや教育者の方が気になりがちなポイントを一つひとつ取り上げます。

ベイプで肺に水がたまるというのは本当ですか?

いいえ、本当ではありません。「水蒸気タバコを吸うと肺に水が溜まる」といった噂がありますが、直接的に肺の中に水分が蓄積することはありません​。

水蒸気タバコの煙は確かに霧状の蒸気ですが、吸い込まれた水分は肺の中で毛細血管に吸収されるか、吐く息と一緒に排出されます。

例えば喘息患者が使う吸入器(ネブライザー)でも大量の水蒸気を吸引しますが、肺に水が溜まることはありません。ベイプもこれと同じ理屈です。

ただし、「水が溜まらない=安全」という意味ではない点に注意しましょう。蒸気そのものは水分とグリセリン等が主成分なので肺水腫のように水が溜まることはありませんが、蒸気に含まれる化学物質が肺に残留したり炎症を起こしたりする可能性はあります

水蒸気タバコを吸うのは何歳から合法ですか?

日本の法律では、ニコチンなしの水蒸気タバコに年齢制限はありません。つまり、何歳からでも合法ということになります。

未成年者喫煙禁止法は紙巻きタバコなどニコチンを含む製品のみを対象としており、ニコチンフリーの水蒸気タバコは規制の枠外だからです。

しかし、「合法だから問題ない」と考えるのは禁物です。社会通念上、水蒸気タバコであっても実質的にタバコ類似の行為である以上、20歳未満は使うべきではないという認識が一般的です。

ほとんどのメーカーや販売店は自主的に20歳未満への販売を控えていますし、学校でも禁止されている場合がほとんどでしょう。たとえ法律上は年齢制限がなくても「成人してから」が事実上の使用可能な年齢と考えるべきです。

水蒸気タバコを中学生や高校生が吸うのは合法ですか?

法律上は中学生や高校生が水蒸気タバコを吸っても罰せられません。ニコチン無しであれば法の対象外なので、喫煙で補導されるようなことは基本的にありません。

ただし、学校の規則という観点では話が別です。

多くの中学校・高校では水蒸気タバコの所持・使用を紙巻きタバコと同様に校則で禁止しています​。校内や制服姿で吸っているのが発覚すれば何らかの処分や指導は免れないでしょう。

法律に触れないからといって安心せず、学校や保護者から厳しく止められることを認識してください。

水蒸気タバコを高校生が吸って停学になった事例はありますか?

はい、高校生が水蒸気タバコを吸って停学などの処分を受けた例は実際にあります。

具体的な事例として、2023年に甲子園優勝経験のある高校の野球部員が飲酒や水蒸気タバコを使用していた動画が発覚し、学校から処分を受けたケースが報じられました。

動画内で部員たちが冗談交じりに「謹慎(停学)だよ」と話す様子もあり、生徒自身も処分は免れないと認識していたことが伺えます。このように、高校生がベイプを吸って停学処分になるケースは十分起こり得ますし、学校としても見過ごすことはないでしょう。

「水蒸気タバコだから大目に見てもらえる」ということはなく、高校生が使用すれば紙巻きタバコと同様に厳しい罰則(場合によっては退学含む)が科されると考えてください。

ベイプを未成年が吸っていると警察に補導されますか?

基本的に、ニコチンなしの水蒸気タバコを未成年が吸っていても警察に補導されることはありません。未成年者喫煙禁止法はあくまで「未成年者によるニコチン含有タバコの喫煙」を禁じていますが、ニコチンゼロの水蒸気タバコはその対象外です。

しかし、状況によっては警察官から注意を受けたり、補導まではいかなくとも指導される可能性はあります。たとえば深夜に未成年がたむろして水蒸気タバコを吸っていれば、喫煙かどうかを確かめるために職務質問されるでしょうし、補導員に補導されることも考えられます。

未成年がニコチンなし水蒸気タバコを吸っているだけなら補導対象ではありませんが、社会的には問題視される行為であることは間違いありません。警察に注意されなくても、周囲の大人から指摘されたり学校に通報されたりするリスクはありますので、吸わないに越したことはないでしょう。

体に無害な水蒸気タバコはありますか?

現時点で「完全に無害」と言い切れる水蒸気タバコは存在しないと考えてください。水蒸気タバコ各社は「タールが出ないから有害物質が少ない」「ニコチンフリーで安全」などと宣伝することがありますが、どんな水蒸気タバコでも何らかのリスクは伴います。​

ニコチンが入っていなくても、リキッドの主成分であるPGやVGを長期間吸入した際の影響は未知数です。また、フレーバー(香料)によっては加熱によりホルムアルデヒドなど有害な副産物が発生する報告もあります。

水蒸気タバコはあくまで「従来のタバコより害が少ない可能性がある」程度の位置づけであり、「無害」と過信しないよう注意しましょう。

水蒸気タバコと加熱式タバコの違いを教えてください

最大の違いは「タバコ葉を使っているか否か」です。

水蒸気タバコはタバコの葉を一切使わず液体から蒸気を発生させるのに対し、加熱式タバコ(IQOSやプルームなど)は刻んだタバコ葉を専用デバイスで加熱してニコチンを含む蒸気を吸引するものです​。

この違いにより法律上の扱いも変わります。加熱式タバコはタバコ葉を使用しているため「たばこ製品」と見なされ、20歳未満使用禁止・たばこ税課税の対象です。一方の水蒸気タバコはニコチンを含まない限りタバコ製品ではなく、税金もかかりません​。

健康への影響面でも差があります。加熱式タバコは実際のタバコ葉を加熱するためニコチンや一部のタール成分を含んだエアロゾルが発生し、紙巻きよりは少ないとはいえ有害物質が含まれます。

水蒸気タバコはニコチンゼロであればそれら物質はありませんが、別種の化学物質による健康リスクが懸念されます​。

CBDが含まれた水蒸気タバコを吸うのは何歳から合法ですか?

結論から言えば、CBD入り水蒸気タバコにも法律上の年齢制限はありません。

CBD(カンナビジオール)は大麻由来の成分ですが精神作用がなく、合法的な範囲の成分です。CBD製品は医薬品ではなくサプリメント等に分類されるため、子供や未成年が使用すること自体を禁じる法律は存在しません​。

しかし市場の実態としてはCBDベイプも20歳以上を対象として販売されていることがほとんどです​。CBDリキッド自体には法的な年齢制限がなくても、販売店側が自主的に「成人向け商品」として未成年への販売を控えているケースが多いのです。

また、CBDは安全性が高いとはいえ成長期の子供への影響は未研究の部分もあります​。そのため、専門家も未成年でのCBD使用は避けるべきと助言するのが一般的です。CBD入り水蒸気タバコを何歳から吸っても違法にはなりませんが、現実的には20歳を超えてからと考えるのが無難です。

ドンキでは未成年でも水蒸気タバコは買えるのでしょうか?

ドン・キホーテではニコチンなし水蒸気タバコを多数販売していますが、レジにて年齢確認を実施しており20歳未満の客には販売しない運用が取られています。

一部では「店員がバイトだと緩いから買える」といった噂もありますが、近年はコンビニや量販店でも年齢確認が厳格になっています。

仮に運良く身分証確認をすり抜けても、防犯カメラに記録が残りますし、違反が発覚すれば店舗側が罰則を受ける可能性もあるため店側もリスクを冒しません。

結論として、コンビニやドンキでは未成年への水蒸気タバコ販売を自粛しており、未成年が購入することは極めて難しいでしょう。

水蒸気タバコの煙は水蒸気のみですか?

いいえ、「水蒸気のみ」ではありません。

これは水蒸気タバコに関する大きな誤解ポイントですが、発生している白い煙のようなものは純粋な水だけの蒸気ではなく、リキッド成分の微細な液体粒子(エアロゾル)です。

主成分はプロピレングリコール(PG)と植物性グリセリン(VG)であり、それに香料や場合によってはニコチン・CBDなどが含まれています。つまり、蒸気1回分に含まれる水分はごくわずかで、そのほとんどはPGやVGが霧状になったものです。

言い換えれば、「吸っているのはほぼ水だから安全」という認識は誤りです。

実際、水蒸気タバコの蒸気を分析するとリキッド中に検出されなかったはずの成分が加熱により新たに生成され、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、アクロレインなど18種類もの有害化合物が含まれていたという報告があります。

水分自体は問題なくとも、それ以外の成分が体内に取り込まれていることを忘れてはなりません。

まとめ

子供にとって水蒸気タバコは許容されるものではなく、想像以上に危険をはらんでいます。

水蒸気タバコは一見煙が出ず匂いも少ないため安全そうに思えるかもしれませんが、子供にとっては身体の発達段階ゆえに多くの悪影響が懸念される製品です。肺や気管へのダメージ、脳への影響、ニコチン依存など、決して無視できないリスクがあります。

また、法律上は未成年でも使用可能なグレーゾーンにありますが、社会的・道徳的には許容されていないのが現状です。親御さんや教育者の方は、子供を水蒸気タバコの害から守るために正しい知識を持ち、適切に対処することが重要です。

ルールとして使用を禁じるのはもちろん、子供自身がその危険性を理解できるように丁寧に説明してあげましょう。また、大人である自分が水蒸気タバコを使う場合も、子供の前では控える・しっかり管理する・安全ではないと伝える、といった配慮が欠かせません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次