電子タバコ（ベイプ）の初心者はむせる？ベイプを快適に楽しむためのコツやおすすめ機種を解説

紙巻きタバコからの乗り換えや新しいリラックス方法として、電子タバコ（ベイプ）を始めたものの、吸うたびにむせてしまい悩んでいる方は少なくありません。

快適なベイプ体験を期待していたのに、咳き込んでしまっては本末転倒です。

このむせる現象には、吸い方やデバイスの設定、リキッドの選び方など、初心者が見落としがちな複数の原因が隠されています。

本記事では、電子タバコでむせる原因とその具体的な対策、さらには初心者でもむせにくいおすすめのベイプ機種までを詳しく解説します。

 初心者でもむせにくい電子タバコ（ベイプ）のおすすめランキング

商品名	画像	公式サイト	サービス詳細	特徴
Dr.Chill		公式	詳細	・ニコチン・タールゼロで健康的 ・面倒な手間が一切不要な手軽さ ・日本人向けに開発されたフレーバー
Uwell Caliburn G2		公式	詳細	・無段階エアフローで吸い心地を追求 ・リキッドの味を最大限に引き出す ・世界的大ヒットを記録した王道モデル
Vaporesso XROS 3 Mini		公式	詳細	・吸うだけのオート吸引で操作が簡単 ・難しい設定不要で初心者も安心 ・液漏れに強くストレスフリーな設計
Eleaf iStick Trim Kit		公式	詳細	・1～40Wの出力調整で刺激をコントロール ・老舗メーカーEleafの高い信頼性 ・軽量スリムで持ち運びやすいデザイン
STLTH Starter Kit		公式	詳細	・リキッド補充が不要なカートリッジ式 ・液漏れの心配なく持ち運びも安心 ・豊富な公式フレーバーカートリッジ

電子タバコ（ベイプ）初心者に多い5つのむせる原因

電子タバコを吸い始めたばかりの方がむせてしまうのには、いくつかの典型的な原因が存在します。

それらを正しく理解することが、快適なベイプライフへの第一歩となります。

紙巻きタバコと同じ吸い方をすると蒸気が多すぎてむせる

紙巻きタバコ経験者が最も陥りやすいのが、タバコと同じ感覚で蒸気を吸い込んでしまうことです。

紙巻きタバコのように強く、速く吸い込むと、電子タバコは想定以上の多量の蒸気を発生させます。

この急激に流れ込む大量の蒸気が気管や肺を一度に刺激するため、体が防御反応として咳き込んでしまうのです。

電子タバコは、紙巻きタバコとは全く異なる吸引のコツが必要であると認識することが重要です。

高出力設定は喉への刺激が強く初心者は咳き込みやすい

多くの電子タバコデバイスには、蒸気の量を調整するための出力設定機能が備わっています。

初心者のうちは、この設定を高くしすぎると蒸気が熱くなりすぎたり、量が増えすぎたりして喉への強い刺激となります。

特に「爆煙」と呼ばれるような設定は、喉が慣れていない初心者にとっては刺激が強すぎてむせる直接的な原因となります。

まずは最も低い出力から試し、徐々に自分に合った設定を見つけていくのが賢明な方法です。

リキッド不足やコイル焦げ付きによるドライヒットが喉を刺激する

リキッドが十分に供給されていない状態で加熱すると、コイル内のコットンが直接焼けてしまい、焦げた煙が発生します。

この現象は「ドライヒット」と呼ばれ、非常に不快で刺激的な味と喉への痛みをもたらします。

リキッドの残量確認を怠ったり、劣化したコイルを使い続けたりすることが主な原因です。

ドライヒットは一度経験するとトラウマになりかねないため、こまめなリキッド補充と定期的なコイル交換は絶対に欠かせません。

ドライヒットとは？
リキッドが空の状態で加熱しコイルが焦げる現象。喉に強い痛みと不快な味をもたらす。

ニコチン濃度やPG比率が高いリキッドは喉に強く当たる

電子タバコのリキッドは主にプロピレングリコール（PG）と植物性グリセリン（VG）から作られています。

PG・VGとは？
リキッドの主成分。PGは味や喉への刺激、VGは蒸気の量を担う。初心者はVGが多い方がむせにくい。

PGはタバコのような吸いごたえ（スロートキック）を生み出す成分ですが、比率が高いと喉への刺激が強くなる傾向があります。

また、ニコチン入りのリキッドを使用する場合、ニコチン濃度が高ければ高いほど喉への刺激も当然強くなります。

初心者のうちは、PG比率が低め（高VG）で、ニコチンが含まれていないリキッドから試すのがおすすめです。

喉の乾燥や個人の体質も咳き込む原因や理由になりうる

電子タバコの蒸気の主成分であるPGやVGには、水分を吸収しやすい性質があります。

そのため、ベイプを吸っていると口内や喉が乾燥しやすくなり、その結果として咳き込みやすくなることがあります。

また、元々アレルギー体質であったり、喉が敏感であったりする方は、他の方よりも蒸気の刺激に弱く、むせやすい傾向が見られます。

これらの個人的な要因も無視できないため、自身の体調や体質を考慮することも大切です。

電子タバコ（ベイプ）にむせるときにしたい5つのおすすめ対策

むせる原因がわかったら、次はその対策を実践することが重要です。

少しの工夫や調整で、ベイプの吸い心地は劇的に改善される可能性があります。

蒸気を一度口に含むMTL吸いで喉への刺激を和らげる

むせを防ぐための最も効果的な対策の一つが、吸い方をマスターすることです。

「MTL（マウストゥラング）」と呼ばれる、蒸気を一度口の中に溜めてから、ゆっくりと肺に吸い込む方法を試してみてください。

MTL（マウストゥラング）とは？
蒸気を一度口に含んでから肺に入れる吸い方。紙巻きタバコの吸い方に近く、初心者向け。

この吸い方は、蒸気が直接喉に当たるのを防ぎ、温度や量を穏やかにしてくれます。

紙巻きタバコとは異なる、リキッドのフレーバーをじっくりと味わうような感覚で、優しく吸引するのがコツです。

出力を下げエアフローを絞ると蒸気量が抑えられ吸いやすい

デバイスの調整も、むせを解消するためには非常に有効な手段です。

まずはワット数（出力）を一番低い設定まで下げ、そこから少しずつ上げて自分に合うポイントを探しましょう。

同時に、空気の取り込み口である「エアフロー」を絞り気味に調整することで、蒸気の量が抑えられ、吸いごたえも重くなるためむせにくくなります。

出力とエアフローのバランスを調整し、自分だけの「快適な吸い心地」を見つけ出すことが重要です。

こまめなリキッド補充と定期的なコイル交換で焦げを防ぐ

不快なドライヒットを避けるためには、日頃のメンテナンスが不可欠となります。

アトマイザーやポッドのタンク内のリキッドが、最低でも3分の1以下にならないよう、こまめに残量を確認し補充する習慣をつけましょう。

アトマイザー/ポッドとは？
リキッドを保持し、コイルを内蔵するタンク部分。デバイスの種類により形状や名称が異なる。

また、コイルは消耗品であり、味が薄くなったり、焦げたような味がし始めたら交換のサインです。

コイルとは？
リキッドを加熱して蒸気を発生させるための中心部品。定期的な交換が必要な消耗品。

一般的には1週間から2週間での交換が推奨されており、常に新鮮な状態で吸うことが、喉への不要な刺激を避けることに繋がります。

高VG比率でニコチンが少ないリキッドは喉に優しい

リキッド選びも、むせずに楽しむための重要な要素です。

前述の通り、喉への刺激が強いPG（プロピレングリコール）の比率が低いリキッドを選びましょう。

ラベルに「VG:PG = 70:30」のように記載されている、VG（植物性グリセリン）の比率が高い製品は、蒸気がマイルドで喉への当たりが柔らかくなります。

もちろん、ニコチンフリー（ニコチン0mg）のリキッドを選ぶことが、喉への刺激を最小限に抑える最も確実な方法です。

吸う前に水分補給をすると喉が潤い咳き込みにくくなる

見落としがちですが、非常に簡単で効果的な対策が事前の水分補給です。

電子タバコを吸う前に、コップ一杯の水やお茶などを飲んで喉を潤しておきましょう。

喉が潤っている状態であれば、蒸気による乾燥の影響を受けにくく、多少の刺激も緩和してくれます。

特に長時間の使用や、空気が乾燥している環境では、意識的に水分を摂ることが快適なベイプ体験に繋がります。

加熱式タバコ（グローやプルームテックなど）でむせる場合は電子タバコ（ベイプ）への乗り換えがおすすめ

アイコスやグローといった加熱式タバコでも、特有の刺激や匂いでむせてしまうという方も少なくありません。

そのような方には、より自分好みに調整しやすい電子タバコ（ベイプ）への乗り換えが、解決策となる可能性があります。

電子タバコは加熱式タバコより有害物質が少なく健康リスクを低減できる

電子タバコ（ベイプ）は、タバコ葉を一切使用せず、食品添加物などから作られたリキッドを加熱して蒸気を発生させます。

そのため、タバコ葉を加熱する加熱式タバコとは異なり、燃焼によるタールや一酸化炭素といった有害物質が発生しません。

英国公衆衛生庁などの研究機関は、電子タバコが紙巻きタバコに比べて有害性が95%以上低いと報告しています。

健康への影響を少しでも懸念するのであれば、電子タバコはよりリスクの低い選択肢と言えるでしょう。

電子タバコは設定で刺激を調整可能

加熱式タバコは、デバイス側で刺激の強さを調整する機能がほとんどありません。

一方で、多くの電子タバコは出力やエアフローを細かく調整できるため、自分にとって最も快適な蒸気の量や温度を見つけることができます。

刺激が強すぎると感じれば出力を下げ、物足りなければ少し上げる、といったパーソナライズが可能です。

この自由度の高さが、加熱式タバコが合わなかった人でも電子タバコなら楽しめる大きな理由です。

電子タバコはニコチン濃度を自由に選べるため依存と喉の刺激を抑えられる

日本の薬機法により、国内で販売されている電子タバコのリキッドは、すべてニコチンを含んでいません。

そのため、ニコチンによる喉への刺激や健康への影響、依存のリスクを根本から断ち切ることが可能です。

もしニコチンが必要な場合でも、海外から個人輸入することで様々な濃度のリキッドを選ぶことができます。

これにより、高濃度から始めて徐々に濃度を下げていくといった段階的な減煙・禁煙にも挑戦しやすくなります。

初心者でもむせにくい電子タバコ（ベイプ）のおすすめランキング

ここまでの原因と対策を踏まえ、特に電子タバコ初心者の方がむせることなく快適に使える、おすすめの機種をランキング形式でご紹介します。

操作の簡単さや刺激の少なさを重視して選定しました。

商品名	画像	公式サイト	サービス詳細	特徴
Dr.Chill		公式	詳細	・ニコチン・タールゼロで健康的 ・面倒な手間が一切不要な手軽さ ・日本人向けに開発されたフレーバー
Uwell Caliburn G2		公式	詳細	・無段階エアフローで吸い心地を追求 ・リキッドの味を最大限に引き出す ・世界的大ヒットを記録した王道モデル
Vaporesso XROS 3 Mini		公式	詳細	・吸うだけのオート吸引で操作が簡単 ・難しい設定不要で初心者も安心 ・液漏れに強くストレスフリーな設計
Eleaf iStick Trim Kit		公式	詳細	・1～40Wの出力調整で刺激をコントロール ・老舗メーカーEleafの高い信頼性 ・軽量スリムで持ち運びやすいデザイン
STLTH Starter Kit		公式	詳細	・リキッド補充が不要なカートリッジ式 ・液漏れの心配なく持ち運びも安心 ・豊富な公式フレーバーカートリッジ

1位 Dr.Chill – ニコチンゼロで紙巻き級の吸いごたえと手軽さを両立

引用 : Dr.Chill公式サイト

Dr.Chillは、ニコチン・タールゼロでありながら、しっかりとした吸いごたえを追求した持ち運びシーシャ（ポケットシーシャ）です。

リキッドの補充やコイル交換、充電といった手間が一切不要で、箱から出してすぐに吸える手軽さが初心者には最大の魅力です。

喉への刺激がマイルドになるように設計されており、むせる心配が少なく、フレーバーも日本人向けに開発されています。

まず電子タバコがどのようなものか試してみたい、という方に最適な入門機と言えるでしょう。

2位 Uwell Caliburn G2 – 無段階エアフロー調整で好みの味と吸い心地を追求できる

引用 : Amazon

Uwell社のCaliburnシリーズは、世界的な大ヒットを記録している電子タバコの王道モデルです。

特にCaliburn G2は、味の再現性の高さに定評があり、リキッド本来の美味しさを存分に楽しむことができます。

最大の特長は、ポッド側についているダイヤルで無段階にエアフローを調整できる点で、これにより自分好みの吸いごたえをミリ単位で設定可能です。

最初はエアフローを絞り気味にしてMTL吸いをマスターし、慣れてきたら少しずつ開けていくといった使い方ができます。

3位 Vaporesso XROS 3 Mini – 設定不要のオート吸引で誰でも簡単に本格的な味を楽しめる

引用 : Amazon

Vaporesso社のXROS 3 Miniは、コンパクトなサイズ感とスタイリッシュなデザインが人気のモデルです。

このデバイスの優れた点は、ボタン操作が一切不要なオートパフ（吸引）機能を搭載していることです。

吸うだけで自動的に最適な出力に調整してくれるため、難しい設定に悩むことなく、誰でも簡単に本格的なフレーバーを楽しめます。

液漏れにも強い構造になっており、初心者にとってのストレスが徹底的に排除された、非常に完成度の高いスターターキットです。

4位 Eleaf iStick Trim Kit – 3段階の出力調整が可能な王道の軽量スリムスターターキット

引用 : Amazon

Eleaf社は電子タバコ業界の老舗であり、その製品は高い信頼性で知られています。

iStick Trim Kitは、スリムで軽量なタイプでありながら、必要な機能をしっかりと備えた優等生モデルです。

1～40Wで出力を変更できるため、その日の気分やリキッドに合わせて刺激の強さを調整できます。

まずはLowから始めて、むせることなく快適に吸えることが確認できれば、少しずつ出力を上げていくというステップアップに最適です。

5位 STLTH Starter Kit – リキッド補充不要のカートリッジ式で外出先でも手間いらず

引用 : VAPE SHOP

STLTH Starter Kitは、リキッドが充填済みのカートリッジ（ポッド）を交換するだけで使える、非常に手軽なタイプの電子タバコです。

リキッドを自分で補充する手間がなく、液漏れで手が汚れる心配もありません。

特に外出先でリキッドが切れた際に、ボトルを取り出して補充する作業を面倒に感じる方には、この手軽さが大きなメリットとなります。

公式から様々なフレーバーのカートリッジが販売されており、飽きることなく楽しめる点も魅力です。

電子タバコ（ベイプ）でむせることに関するよくある質問

最後に、電子タバコと「むせる」という悩みに関して、多くの方が抱く疑問についてQ&A形式でお答えします。

誤解されている情報も多いため、ここで正しい知識を身につけておきましょう。

電子タバコを吸うと咳が止まらないのですがこのような症状は一般的ですか？

吸い始めて間もない初心者の場合、体が蒸気の刺激に慣れていないため、咳き込んでしまうことは珍しくありません。

多くの場合、本記事で紹介したような対策（吸い方、設定、リキッドの見直し）を行うことで症状は改善されます。

しかし、対策を試しても咳が長く続く場合や、呼吸が苦しいと感じる場合は、特定の成分に対するアレルギー反応の可能性も考えられます。

その際はただちに使用を中止し、改善が見られないようであれば医療機関に相談することをおすすめします。

電子タバコの水蒸気が原因でむせるのですか？

厳密には、電子タバコから発生するのは「水蒸気」ではなく、リキッドが気化した「蒸気（エアロゾル）」です。

むせる原因は、この蒸気そのものではなく、その「質」と「量」にあります。

具体的には、一度に吸い込む蒸気の量が多すぎること、蒸気の温度が高すぎること、そしてリキッドに含まれるPGなどの成分が喉を刺激することが複合的な原因となります。

そのため、デバイスの設定やリキッドの選択、吸い方の工夫によって、喉への刺激をコントロールすることが可能です。

CBD配合の電子タバコはむせやすいなどありますか？

はい、そのように感じる方は少なくありません。

リラックス効果が期待されることで人気のCBD（カンナビジオール）ですが、成分の特性として喉に独特の刺激感（キック感）を与えることがあります。

特に高濃度のCBDリキッドを吸った場合、この刺激を強く感じ、むせや咳の原因となることがあります。

初めてCBDを試す場合は、低濃度の製品から始め、ゆっくりと少しずつ吸引して、ご自身の体質に合うかどうかを確認しながら使用することをおすすめします。

CBD（カンナビジオール）とは？
麻から抽出される成分の一つ。リラックス効果が期待されるが、特有の喉への刺激感がある。

ベイプを吸うと肺に水がたまるというのは本当ですか？

これは、医学的・科学的根拠のない、完全に誤った情報です。

「ベイプで肺に水がたまる（肺水腫）」という噂が広まったことがありますが、これは全くのデマです。

ベイプで吸い込む蒸気は非常に微細な粒子であり、呼吸によって体内に入った水分は、肺の正常な機能によって自然に吸収・排出されます。

お風呂の湯気を吸い込んでも肺に水がたまらないのと同じ原理であり、心配する必要はありません。

ベイプが喉に悪いというのは本当ですか？

ベイプが喉に与える影響は、紙巻きタバコと比較すれば格段に低いと考えられています。

タールなどの有害物質を含まないため、喉への慢性的なダメージは大幅に軽減されます。

しかし、前述の通り、吸い方や製品によっては一時的な乾燥や刺激を引き起こす可能性はあります。

正しい知識を持ち、自分に合った使い方を心がけることで、喉への負担は最小限に抑えることが可能です。

まとめ

この記事では、電子タバコ（ベイプ）初心者がむせてしまう原因と、その具体的な対策について詳しく解説しました。

むせる原因は一つではなく、吸い方、デバイスの設定、リキッドの成分、さらには個人の体質まで、様々な要因が絡み合っています。

しかし、それぞれの原因に対して有効な対策が存在することもご理解いただけたかと思います。

大切なのは、焦らずに一つずつ原因を探り、自分に合った吸い方や製品を見つけ出していくことです。

本記事で紹介した対策やおすすめ機種を参考に、最初の壁を乗り越え、快適で楽しいベイプライフをスタートさせてください。