MENU

電子タバコ(VAPE)の吸い方のコツは?むせない吸い方やかっこいい吸い方など解説

初めて電子タバコ(VAPE)を吸うとき、その吸い方に戸惑ったり、むせてしまう不安を感じる方は多いでしょう。紙巻きタバコとは吸引感覚が異なるため、最初は咳き込んで美味しく吸えないことがあります。

長年の喫煙者でも初めてベイプを吸うと感覚の違いに驚き、むせてしまうことがよくあります。しかし、コツを掴めば「美味しい」と感じられるようになります。

この記事では、電子タバコの基本的な吸い方から、むせにくい吸引テクニック、爆煙を出す方法、味わうコツ、さらに注意点まで幅広く解説します。また、よくある質問にもQ&A形式でお答えします。

これから電子タバコを始める方や、上手に吸えずに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

目次

電子タバコ(VAPE)の基本的な吸い方の流れ

電子タバコの基本的な吸引方法は「口→肺へ吸い込む」のが基本です。

以下の手順でスムーズに蒸気を吸引できます。

STEP
デバイスの準備

リキッドを入れ、バッテリー残量を確認。新しいコイルは数分待ち、リキッドを染み込ませてドライヒットを防ぎます。

STEP
吸引する

マウスピースを軽く唇でくわえます。強く咥え込まず、自然に当てる程度で十分です。

STEP
蒸気を口に含む

電源ボタンを押しながら、ゆっくりと蒸気を口の中に吸い込みます。すぐに肺まで吸い込まず、まずは口に煙をためるイメージです。

STEP
肺に吸い込む

口の中の蒸気を呼吸するように肺まで吸い込みます。

STEP
ゆっくり吐き出す

肺に入れた蒸気を慌てずに吐き出します。

これはマウス・トゥ・ラング(MTL)と呼ばれる方法で、初心者にも馴染みやすくむせにくい吸い方です。

もう一つ、ダイレクトラング(DL)という吸い方もあります。口に溜めず直接肺に吸い込む方法で、爆煙を楽しむのに向いていますが、初心者は喉への刺激が強くむせやすいため、まずはMTLに慣れてから挑戦するといいでしょう。

電子タバコ(VAPE)のむせにくい吸い方のコツ

電子タバコで咳き込んでしまう主な原因は、吸い方による喉への刺激です。むせにくくするためのポイントを押さえておきましょう。

むせにくい吸い方のコツ
  • 意識的に息を小さく扱いゆっくり吸い込む
  • マウスピースを塞ぎきらず空気と混ぜながら吸い込む
  • 連続で何回も吸わず一度吸ったら少し間を空ける

意識的に息を小さく扱いゆっくり吸い込む

電子タバコを吸う際は、できるだけゆっくりと弱い力で吸引することが大切です。急激に強く吸い込むと、喉に一気に濃厚な蒸気が当たって刺激となり、むせる原因になります。

ゆっくり少量ずつ吸えば喉への負担が軽減され、むせにくくなります。リキッドが蒸気になるには一定の時間がかかるため、急いで吸うと十分に気化せずむせてしまう可能性があります。

吸い始めは焦らず、浅い呼吸をするようなイメージでじんわり吸ってみてください。

マウスピースを塞ぎきらず空気と混ぜながら吸い込む

マウスピース(吸い口)を唇で強く塞ぎ込まず、わずかに隙間を作って外気と一緒に吸い込むのも効果的です。こうすることで、吸い込む蒸気が空気で薄まり、喉への刺激が和らぎます。

この吸い方は蒸気の温度も下げる効果があるため、熱さによる不快感も軽減できます。空気と混ぜることで蒸気の量をコントロールしやすくなり、大きな煙を出したいときや控えめにしたいときなど、シチュエーションに応じた調整が可能になります。

デバイスによっては空気の取り込み量(エアフロー)を調整できるものもありますが、調整機能がない場合でも唇の添え方ひとつで吸い心地を調整できます。むせやすいと感じるときは、あえて空気を混ぜるように吸ってみましょう。

連続で何回も吸わず一度吸ったら少し間を空ける

電子タバコを一度吸ったら、すぐに立て続けに吸引せず数十秒ほど間隔を空けて喉を休ませましょう。連続で何度も吸っていると、喉の粘膜が乾燥し刺激が蓄積してむせやすくなります。

特にリキッドに含まれるPG(プロピレングリコール)には喉の水分を吸い取る性質があり、チェーンスモークのように続けて吸うとのどが乾いて咳が出やすくなるのです。

ひと吸いごとに少し休憩を入れることで、喉の潤いを保ちむせを予防できます。また、デバイス側も休ませることでコイルの過熱やリキッド不足による焦げつきを防げるため一石二鳥です。

複数回吸って喉がイガイガする時は、一旦水を飲むなどして喉を潤してから再開すると良いでしょう。

電子タバコ(VAPE)を吸ってむせた時にチェックしたいポイント

電子タバコでむせてしまった場合、まず吸引の強さを見直してみましょう。強く吸い込みすぎていないか、以下のチェックポイントにそって確認します。

チェックポイント
  • 強く吸い過ぎていないか
  • ニコチン濃度が高すぎないか
  • PGの高いリキッドを使っていないか
  • 出力設定でワット数が高すぎないか

強く吸い過ぎていないか

必要以上に強く急いで吸い込むとむせる原因になります。紙巻きタバコのように力強く一気に吸い込もうとすると、喉に過剰な蒸気が当たって刺激となり、咳き込む原因となるのです。

強く吸い込みすぎていないか意識し、力を抜いて穏やかに吸ってみてください。吸い込む際に「ジュルジュル」という液体音がしたり、口にリキッドが飛んでくる場合も吸引が強すぎるサインです。

一旦落ち着いてゆっくり吸い直してみましょう。また、デバイスによっては吸気抵抗(重さ)が調整できるものもあるため、自分が吸いやすいよう適度に調整してみてください。

ニコチン濃度が高すぎないか

VAPEでむせる原因として、リキッドのニコチン濃度が影響している可能性があります。ニコチンは喉を強く刺激する成分で、含有量が多いほど喉へのキック感が強くなります。

高濃度ニコチンの蒸気を吸入すると、喫煙歴のある人でもむせやすくなります。特に海外製リキッドには50mg/mlといった非常に高濃度のものもあり、強烈なキック感があります。

ニコチンリキッドやニコチンソルト(塩ニコチン)を使用している場合は、濃度が高すぎる可能性を考えましょう。むせる症状を改善するには、低濃度のリキッドに変更するか、ニコチンなしのリキッドを試してみることをおすすめします。

ニコチンの刺激が軽減されれば、咳き込みが収まることが多いです。

PGの高いリキッドを使っていないか

VAPEでむせる主な原因の一つはPG(プロピレングリコール)の含有率です。PGは喉に刺激を与え、高PG比率のリキッドは喉をイガイガさせ、むせやすくなります。また喉の水分を奪い、乾燥から咳や痛みを引き起こすことがあります。

対策としては、VG(植物性グリセリン)比率の高いリキッドに変更するのが効果的です。VGは喉当たりがマイルドで滑らかな吸い心地を提供します。「VG70:PG30」や「VG80:PG20」などのVG主体リキッドに切り替えると、むせにくくなります。

高VGリキッドは雲量が多く自然な甘みがあり、PGによる刺激や乾燥感を軽減できます。PGに敏感な方は特に、高VGリキッドへの変更で症状が改善することが多いでしょう。

出力設定でワット数が高すぎないか

電子タバコの出力(ワット数)設定が高すぎるとむせる原因になります。高出力ではリキッドが過剰に加熱され、熱く大量の蒸気が発生し、喉や肺が刺激されます。

「爆煙」を出す高出力設定は特にむせやすい傾向があります。各アトマイザーには適正ワット数があるので、その範囲内で使用しましょう。

高出力で吸いたい場合も、徐々に慣らしながら出力を上げていくことが大切です。急に最大出力で吸うと喉へのダメージが大きくなります。

また、高出力でコイルが焦げると刺激の強い煙(ドライヒット)が発生し、激しくむせる原因になります。コイルから焦げた臭いがしたら出力が高すぎるサインです。自分に合った快適なワット数を見つけることが重要です。

電子タバコ(VAPE)でカッコいい爆煙を出す吸い方

電子タバコならではの楽しみ方として、大量の蒸気で雲のような煙を吐くこと(クラウドチェイス)があります。カッコいい爆煙を吐き出すコツを紹介しましょう。

カッコいい爆煙を出す吸い方
  • 深呼吸するように吸う(ダイレクトラング)
  • 爆煙に向いたデバイスを使用する
  • 吸引のテクニックを意識する

深呼吸するように吸う(ダイレクトラング)

大量の蒸気を吐き出すには、まず吸い込み方が重要です。DL(ダイレクトラング)スタイルでは喉で息を止めず、一気に肺まで空気を取り込むように深く吸引します。

コツは胸やお腹が膨らむくらい大きくゆったりと吸うこと。初めは難しいかもしれませんが、徐々に肺にたっぷり蒸気を溜められるようになっていきます。

勢いよく短く吸うのではなく、深呼吸のように長く吸い込むことで、吐き出す際の煙量が格段に増すでしょう。むせない範囲で自分の吸える深さを探りつつ、少しずつ吸引量を増やしてみてください。

喉よりも肺に空気を送り込むイメージで吸うと、スムーズに大量の煙を吸い込めます。

爆煙に向いたデバイスを使用する

爆煙を出すには、使うデバイス(電子タバコ本体)選びも重要です。以下のポイントに注目してみましょう。

爆煙に向いたデバイスのポイント
  • 高出力のデバイス
  • VG含量の高いリキッドを使用する

高出力のデバイス

爆煙の鍵となるのは高い出力です。ワット数を大きくかけられるデバイスほどコイルを強く加熱でき、一度に発生する蒸気量が増えます。市販の爆煙向きデバイスには、50W、100W以上の出力に対応したものも存在します。

中には最大200Wにも達する超高出力機種もあり、クラウドチェイス(雲のような大量の煙を競う遊び)にはそうした機種が好まれます。

高出力に対応した機種はバッテリー性能も高く、低抵抗値(サブオーム)のコイルとも組み合わせて大量のミストを発生させることが可能です。

ただし、出力を上げすぎるとリキッド消費も激しくなり喉への刺激も強まるため、自分に扱える範囲で調整しましょう。まずは爆煙向けのスターターキットなど、初心者でも使いやすい高出力デバイスから試してみるのがおすすめです。

VG含量の高いリキッドを使用する

爆煙を楽しむためには、リキッドの成分バランスが重要です。リキッドの主成分であるVG(植物性グリセリン)は蒸気量を生み出す役割を持ち、VG比率が高いリキッドほど大量の煙が発生します。

市販の「爆煙タイプ」と呼ばれるリキッドの多くはVG比率が非常に高く設計されています。爆煙を目指すなら「VG70:PG30」や「VG80:PG20」などVGが主成分のリキッドが最適です。

一方、PG比率の高いリキッドは煙の量が少なく喉への刺激が強くなるため、爆煙には向いていません。VGが多いリキッドは粘度が高く供給がやや遅くなりますが、デバイスのエアフローを開放し、大きく息を吸うことで解消できます。

自分のデバイスと相性の良い高VGリキッドを選ぶことで、迫力ある煙量を楽しむことができます。爆煙を楽しみたいなら、VG比率の高いリキッドを選ぶことが第一のポイントです。

吸引のテクニックを意識する

爆煙を追求するなら、吸引テクニックも意識してみましょう。ちょっとした工夫で、煙の量や濃さが変わってきます。

テクニックのポイント
  • 吸引中に電源ボタンを押し続けて深く吸い込む
  • デバイスのエアフロ―を広く開放して多くの煙を吸えるようにする

吸引中に電源ボタンを押し続けて深く吸い込む

手動タイプの電子タバコで十分な煙を得るには、ボタン操作のタイミングが重要です。吸っている間はボタンを押し続けることが基本で、ボタンを押している間だけコイルが加熱され蒸気が発生します。

効果的な吸い方は、吸い始める直前にボタンを押し、吸引中ずっとホールドして深く吸い込み、口を離す直前に指を離すというタイミングです。このようにすることで、吸っている間中コイルが最大限に機能し、多くのリキッドが気化して濃厚な蒸気を得られます。

ボタン操作が不十分だと途中で加熱が止まり、煙が薄くなってしまうため注意が必要です。一方、オートタイプ(空気圧感知)のデバイスでは、ゆっくりと大きく吸い込むことで十分な量の蒸気を取り込むことができます。

正しいボタン操作と吸引タイミングを意識することで、より満足度の高いVAPE体験が得られるでしょう。

デバイスのエアフロ―を広く開放して多くの煙を吸えるようにする

電子タバコで爆煙を楽しむには、エアフロー(空気の通り道)調整が重要です。爆煙重視ならエアフローを最大限開放して吸気抵抗を下げましょう。

エアフローを広げると多くの空気と蒸気を同時に取り込め、吐き出せる煙量が増加します。逆に絞ると強い吸引力が必要になり、蒸気量も減少します。

調整機構があるデバイスは全開近くまで開けてみましょう(リキッドの飛び散りに注意)。調整機構がなくても、唇で空気穴を過度に塞がないよう注意し、空気を取り込みやすい咥え方をすると効果があります。

空気の流れをスムーズにし、大量の煙を肺に送り込むイメージで吸引すれば、より豊かな煙量を楽しめます。

電子タバコ(VAPE)をより美味しく吸う方法

煙の量だけでなく、リキッドの風味を味わうのも電子タバコの醍醐味です。続いて、電子タバコをより美味しく吸う方法を見てみましょう。

美味しく吸う方法
  • ゆっくりと紙巻きタバコのように吸う
  • 自分の好みあったフレーバーを選ぶ
  • ワット数を高出力にしすぎない
  • 色々なドリップチップを試してみる

ゆっくりと紙巻きタバコのように吸う

電子タバコでフレーバーの風味を存分に楽しむには、吸い方のペースをゆっくりにすることが大切です。紙巻きタバコをくゆらせるように、じっくりと時間をかけて蒸気を口に含みましょう。

急いで吸うと十分に味を感じる前に蒸気が通り過ぎてしまいますが、ゆっくり吸えば口の中でフレーバーが広がります。

蒸気の量をあえて抑え気味にして吸引した方がリキッドの味を感じやすいとも言われており​、一度に大量の蒸気を吸うより少量ずつ味わう方が風味を堪能できます。

基本は紙巻きタバコと同じ感覚で、短く強くではなく長くゆっくり吸うこと。そうすることでリキッド本来の繊細な風味や甘み、香りを舌と鼻でしっかり感じ取ることができるでしょう。

自分の好みあったフレーバーを選ぶ

電子タバコの大きな魅力は豊富なフレーバーから選べることです。自分好みの味を見つけることが満足感に直結します。

デザート系が好きならバニラやチョコレート、フルーツ派ならマンゴーやベリー、さっぱり系ならメンソールやミントなど、好みに合わせて選べます。タバコから移行したばかりの方はタバコ葉風味から始めると違和感が少ないでしょう。

お気に入りを見つけるには、少量サイズのボトルや複数フレーバーのセット商品を活用して様々な味を試すことをおすすめします。フレーバー選びは電子タバコの楽しみ方を大きく左右する重要な要素です。

理想のフレーバーに出会えれば、電子タバコの満足度は格段に高まります。

ワット数を高出力にしすぎない

リキッドの味をしっかり感じるためには、デバイスの出力(ワット数)調整が重要です。高すぎるワット数で一気に大量の蒸気を出すと、煙は濃くなりますが風味が薄まってしまう傾向があります。

これはコイルが過剰に加熱されることで風味成分が飛んでしまったり、熱で味覚が麻痺して繊細な味を感じにくくなるためです。一般的に抵抗値が高めのコイルを低出力でじんわり加熱した方が味が濃く出ると言われています。

フレーバー重視の場合は、出力を控えめ(コイルの定格下限付近)に設定することをおすすめします。これにより焦げ付きによる雑味も出にくくなります。煙の量は少なめになりますが、その分リキッド本来の味わいを堪能できるでしょう。

味を楽しみたい場合は爆煙よりも適切な温度管理を優先し、リキッドの風味を最大限に引き出す設定を見つけることが大切です。

色々なドリップチップを試してみる

電子タバコのドリップチップ(マウスピース)交換で味の感じ方が変わります。内径が細いタイプは蒸気が凝縮され、風味をより強く感じられます。特に唇に向かって細くなっているデザインは味が濃縮されやすいです。

素材による違いも大きく、樹脂製は熱が伝わりにくくマイルドな吸い心地、金属製はひんやりとしたキリッとした感触になります。

ドリップチップは安価で交換しやすいため、様々な種類を試して自分好みの味わいを探せます。ただしエアフロー調整ができないアトマイザーに細すぎるドリップチップを使うと味が出にくくなることもあるため、デバイスとの相性も考慮しましょう。

電子タバコ(VAPE)を吸うときに注意したいポイント

ほんの少しの工夫で電子タバコを存分に楽しめますが、安全面の注意も忘れてはいけません。次に、電子タバコを利用する上で知っておきたいポイントを確認しましょう。

電子タバコ(VAPE)を吸うときに注意したいポイント
  • 高濃度ニコチンリキッドはほどほどにする
  • ビタミンEアセテートが含まれるリキッドには注意する
  • 法規制を遵守した製品のみを利用する

高濃度ニコチンリキッドはほどほどにする

ニコチン入りリキッドは注意して扱いましょう。ニコチンは依存性が高く、血管収縮作用や発がん性も指摘される毒物です。

日本国内販売のリキッドはニコチンゼロですが、個人輸入で高濃度ニコチンリキッドを入手した場合は使用量の管理が重要です。

短時間に大量摂取するとめまいや吐き気などのニコチン酔いが起こり、喉への刺激も強くなります。「キック感を求めて」高濃度ニコチンを連続して吸うのは避けましょう。

妊娠中・授乳中の方は胎児や乳児への悪影響が懸念されるため使用を控えるべきです。使用する際は間隔をあけてゆっくり吸う、一日の使用量を決めるなど、健康リスクを減らす工夫をしましょう。

ビタミンEアセテートが含まれるリキッドには注意する

電子タバコの深刻な健康被害として、2019年に米国で「EVALI(電子タバコ関連肺傷害)」が発生し、2,807人が発症、68人が死亡しました。

原因はビタミンEアセテートという添加剤で、主にTHC(大麻成分)含有製品に増量剤として使用されていました。この物質は肺に吸入されると組織に付着し、重篤な肺障害を引き起こします。

症状は呼吸困難、咳、胸痛、喀血などで、CDCの調査では患者の肺液サンプル全てからビタミンEアセテートが検出されました。

日本国内ではこうした添加物入り製品はほとんど流通していませんが、海外からの個人輸入品や出所不明のリキッドには注意が必要です。成分表示にビタミンEアセテート(トコフェロール酢酸エステル等)があれば使用を避けましょう。

安全基準を満たした製品のみを利用する

電子タバコを安全に楽しむには、安全基準を満たしている使用しましょう。

デバイス本体はPSEマーク取得済み製品など安全基準を満たしたものを選び、信頼できる店舗やブランドから購入することが大切です。模造品や改造品はバッテリー爆発などの事故リスクがあります。

また、リキッドの成分には注意が必要です。基本的な成分は安全ですが、香料には有害物質が含まれている可能性があります。

安全性を最優先に考え、正規ルートでの購入と適切な使用を心がけましょう。

電子タバコ(VAPE)に関するよくある質問

よくある質問
  • ベイプを吸うと肺に水が溜まるって本当?
  • ベイプを吸うと肺が痛くなるのですが、何が原因ですか?
  • ベイプには健康被害を及ぼす危険性はありませんか?
  • ベイプを使用して死亡した事例などは日本でありませんか?
  • ベイプは喉に悪いですか?
  • ベイプを使っていると咳が止まらないのですが、何が原因ですか?

ベイプを吸うと肺に水が溜まるって本当?

いいえ、本当ではありません。電子タバコ(ベイプ)を吸っても、肺に水が溜まることはありえないと断言できます。水蒸気を吸い込んでいるからといって、それがそのまま肺の中に水分として蓄積することはないのです。

そもそも人間の肺は常に湿った空気を出し入れしていますし、吸い込んだ水分は呼気として排出されるか、粘膜から吸収されます。

「肺に水が溜まる」というのは医学的には肺水腫(はいすいしゅ)などの病的な状態を指しますが、電子タバコの蒸気が原因で健康な人の肺に水が溜まることはありません。この噂は、水蒸気=水というイメージから生まれた誤解です。

ベイプを吸うと肺が痛くなるのですが、何が原因ですか?

ベイプ使用による胸痛の主な原因としては、EVALI(電子タバコ関連肺障害)があります。これは肺の炎症を引き起こし、胸痛、息切れ、咳などの症状を伴います。

他にも「ポップコーン肺」(フレーバーに含まれるジアセチルが原因)、脂質性肺炎(リキッドの油性成分による)、気胸(特に若年層でリスク増加)などがあります。

検索結果によると、29歳男性がベイプの「大きな一吸い」後に咳込み、右側気胸を発症した例も報告されています。

胸痛に加えて息切れ、咳、発熱、悪寒などの症状がある場合は、すぐに医療機関を受診すべきです。ベイプによる肺への影響は比較的新しい問題で、長期的影響はまだ完全には解明されていません。

ベイプには健康被害を及ぼす危険性はありませんか?

電子タバコは紙巻きタバコより有害物質が少ないですが、健康リスクがゼロではありません。ニコチン含有製品には依存性があり、ニコチンなしでも蒸気中の化学物質が体に影響する可能性があります。

研究では、蒸気吸入で肺の免疫細胞に変化が生じる可能性や、一部の香料成分が加熱でホルムアルデヒドなどを微量発生させることが報告されています。

それでも電子タバコは従来のタバコより有害物質が大幅に少なく、英国の公的機関は「通常のタバコより95%安全」との見解を示しています。紙巻きタバコの煙には数百種の有害成分が含まれますが、電子タバコの蒸気にはほとんど含まれません。

長期的な健康影響は研究段階ですが、適切に利用する限り大きな健康被害の報告は少ないです。

ベイプを使用して死亡した事例などは日本でありませんか?

2025年現在、日本国内では電子タバコが直接の死因と断定された事例は報告されていません。

海外では死亡例があり、米国で2019年に「EVALI」(電子タバコ関連肺傷害)が発生し60人以上が死亡しました。原因は違法なTHCリキッドに含まれていたビタミンEアセテートでした。

また2018年には米国で電子タバコのバッテリー爆発による死亡事故も報告されています。38歳男性が使用中に爆発が起き、破片が頭部に刺さって死亡しました。

しかしこれらは違法製品や誤使用が原因で、正規品を適切に使用する限り重大事故のリスクは極めて低いとされています。日本では法規制も厳しく、現時点で死亡例は確認されていません。

ベイプは喉に悪いですか?

電子タバコは紙巻きタバコほど喉を痛めませんが、無害ではありません。PGやVGは喉を乾燥させてイガイガ感や咳の原因になり、高濃度ニコチンやメンソール系フレーバーは喉を刺激します。

これらの症状は一時的で、水分補給やのど飴で緩和できます。紙巻きタバコのタールは慢性的な喉の炎症を引き起こしますが、電子タバコにはタールがないため長期的な悪影響は少ないでしょう。

実際、紙巻きタバコからベイプに切り替えて喉の不調が改善した例もあります。ただし完全に無害ではないため、喉が荒れているときは使用を控え、水分をこまめに取るなど喉をいたわる工夫をしながら楽しむことをおすすめします。

ベイプを使っていると咳が止まらないのですが、何が原因ですか?

ベイプで咳が止まらない原因はいくつかあります。初心者は体が蒸気に慣れていないことが主因で、研究では約57%の初心者が咳をしますが、約10日で適応するとされています。

吸い方も影響し、深く吸いすぎると刺激が強くなります。初心者には「マウスtoラング」方式がおすすめです。

リキッドではPGや高濃度ニコチンが喉を刺激します。VG比率の高いリキッドに変更したり、柑橘系やメンソールなど刺激の強いフレーバーを避けると改善することがあります。

デバイスのワット数を下げて蒸気量を減らすことも効果的です。また、十分な水分補給も忘れないようにしましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次