数多くのタバコが市場に存在する中で、半世紀以上にわたりトップブランドとして君臨し続けている「セブンスター」。
本記事では、セブンスターが長年愛され続ける理由から、現在購入できる全種類のスペックと味の違いを詳しく解説します。
なぜセブンスターは、これほどまでに多くの人々を惹きつけ、「うますぎる」とまで言わしめるのでしょうか。この記事では、セブンスターというタバコが持つ歴史的背景から、その独特な味わいの秘密、そして現在販売されている全種類の特徴まで、あらゆる角度から徹底的に解説します。
セブンスターのタバコとは?長年愛される人気の理由と基本情報を解説
セブンスターのタバコについて語る上で、まず知っておきたいのがその歴史と基本的な情報です。
1969年の発売以来、日本の喫煙文化を象徴する存在として、多くの人々に親しまれてきました。
ここでは、セブンスターがどのようにして生まれ、どのような特徴を持っているのか、そして現在の価格や、人気漫画との関連性といった気になるポイントを掘り下げていきます。
長きにわたる人気の背景には、単なる味わいだけではない、時代を超えたブランド哲学が存在するのです。
日本のタバコの王道「セブンスター」の歴史と特徴

セブンスターが誕生したのは1969年2月1日のことです。
その名前は、夜空に輝く「北斗七星」に由来しており、アポロ11号が月面着陸を果たした年ということもあり、宇宙への憧れが込められていたと考察する人もいます。
セブンスターの最大の特徴は、日本で初めて「チャコールフィルター」を採用した点にあります。
活性炭を使用したこのフィルターは、タバコの煙に含まれる雑味や刺激を効果的に吸着し、まろやかな味わいを実現しました。この画期的な技術が、タバコ葉本来の旨味と香りを最大限に引き出し、多くの喫煙者の心を掴んでトップブランドへと駆け上がる原動力となったのです。
現在のセブンスターの値段は?値上げの推移も紹介

2024年現在、セブンスターの主要な銘柄は一箱600円で販売されています。
発売当初の1969年には100円だったことを考えると、時代の流れと共に価格が大きく変動してきたことがわかります。その後、数々の税制改正などを経て、1983年に200円、2006年に300円、そして2010年の大幅な増税で440円となりました。近年も価格改定は続いており、2018年には500円の大台に乗り、その後も段階的に値上げが行われ現在の価格に至ります。
喫煙者にとっては厳しい状況かもしれませんが、それでもなお多くのファンに支持され続けているのは、価格以上の価値がセブンスターにあることの証明と言えるでしょう。
人気漫画『NANA』に登場するタバコはセブンスター?

引用:NANAとタバコ
人気漫画『NANA』の作中で、登場人物たちが吸っているタバコが何なのか、ファンの間ではしばしば話題になります。
中でも、主人公である大崎ナナが吸っている銘柄がセブンスターです。
また、同作に登場する婚約者の本城蓮もセブンスターを吸っているというのも素敵なエピソードです。
作品の世界観に浸りながら、同じ銘柄を味わってみるのも一つの楽しみ方と言えるでしょう。
【なぜ?】セブンスターのタバコが「うますぎる」と評される3つの理由
セブンスターを愛する人々が口を揃えて言う「うますぎる」という言葉。
その背景には、単なる個人の好みを超えた、緻密に計算された味わいの設計が存在します。
ここでは、多くの喫煙者を虜にするセブンスターのタバコが持つ、抗いがたい魅力の秘密を3つの理由から解き明かしていきます。この絶妙なバランスこそが、長年にわたり日本のトップブランドとして君臨し続ける核心なのです。
理由①:タール14mgがもたらすガツンとした満足感
セブンスターの最も象徴的な特徴の一つが、タール14mgというスペックがもたらす「ガツンとくる」しっかりとした吸いごたえです。
この力強いキック感は、喫煙における高い満足感を求める多くの愛煙家から絶大な支持を得ています。
ただ軽いだけでは物足りない、確かな吸いごたえを感じたい。そんなニーズに応える力強さが、セブンスターが「うまい」と感じられる根源的な理由の一つと言えるでしょう。この満足感が、多くの人を惹きつけてやまないのです。
理由②:チャコールフィルターによる雑味のない吸いやすさ
セブンスターはタール14mgと重めのタバコでありながら、驚くほど吸いやすいと評価されています。
その秘密は、日本で初めて採用された「チャコールフィルター」にあります。
活性炭を含むこのフィルターが、煙の中に含まれる不要な雑味や刺激を効果的に取り除いてくれるのです。
そのため、高タールでありながら喉へのイガイガ感が少なく、まろやかで奥深い風味を純粋に楽しむことができます。力強い吸いごたえはそのままに、角の取れたスムーズな口当たりを実現している点こそ、セブンスターの技術力の高さを示しています。この絶妙なバランスが、多くの人に愛される理由でしょう。
理由③:黒糖のような独特の甘みと芳醇な香り
セブンスターの味わいを語る上で欠かせないのが、多くのレビューで言及される独特の「甘み」です。
これは、バニラ風味の他のタバコとは一線を画すもので、愛好家の間では「黒糖のような和菓子風の甘さ」と表現されることもあります。
封を切った瞬間や火をつけた時にふわりと広がる、チョコレートやバニラにも似た芳醇なアロマも特徴的です。国産葉を中心としたドメスティックブレンドが生み出す繊細で奥深い甘みと香りが、喫煙体験に豊かな奥行きを与えてくれます。ただ強いだけではない、このセブンスターならではの甘さが、多くのファンを魅了し続けているのです。
【2025年最新】セブンスターのタバコ全種類一覧|タール・味の違いなど比較
セブンスターは、王道の14mgレギュラータイプだけでなく、多様なニーズに応えるための幅広いラインナップを展開しています。
軽やかな吸い心地を求める方向けのライトなモデルから、爽快な刺激が特徴のメンソールタイプまで、その選択肢は実に多彩です。
しかし、「自分にはどれが合うのだろう?」と迷ってしまう方もいるかもしれません。
ここでは、2024年時点で販売されているセブンスターのタバコ全種類を網羅し、それぞれの値段、タール値、そして味わいの特徴を分かりやすく比較・解説していきます。
| 銘柄 | タール(mg) | ニコチン(mg) | 価格 | 特徴 | 
|---|---|---|---|---|
|  セブンスター(ソフト) | 14 | 1.2 | 600円 | ブランドの原点 | 
|  セブンスター・ボックス | 14 | 1.2 | 600円 | 携帯性に優れたボックス版 | 
|  セブンスター・10・ボックス | 10 | 0.9 | 600円 | バランスの取れた味わい | 
|  セブンスター・7・ボックス | 7 | 0.6 | 600円 | スムーズで軽やか | 
|  セブンスター・メンソール・12・ボックス | 12 | 1.0 | 600円 | 力強いメンソール感 | 
|  セブンスター・メンソール・8・ボックス | 8 | 0.6 | 600円 | バランス重視のメンソール | 
セブンスター (ソフト)

これぞまさしく「セブンスター」の原点であり、全ての基準となる銘柄です。
1969年の発売以来、多くの愛煙家から「王道」「結局これに戻ってくる」と絶大な信頼を寄せられています。
しっかりとした吸いごたえと、後味にふわりと残る独特の甘みのバランスは完璧と言えるでしょう。
ブランドの真髄を味わいたいなら、まずはこの一本から試してみることをお勧めします。長年愛され続ける理由が、きっと分かるはずです。
価格は600円でタール14mg・ニコチン1.2mgです。
セブンスター・ボックス

価格600円、タール14mg・ニコチン1.2mgと、中身のスペックや味わいはソフトパックと全く同じです。
最大の違いは、その名の通り硬い箱(ボックス)に収められている点にあります。
これにより、カバンやポケットの中でタバコが潰れてしまうのを防ぐことができ、携帯性に優れています。
味わいは同じでも、利便性や耐久性を重視する方にとっては、ボックスタイプが最適な選択となるでしょう。
セブンスター・10・ボックス

タール10mg、ニコチン0.9mgのこのモデルは、オリジナルの力強さを少し和らげ、より吸いやすさを追求したバランスタイプです。
タール値を抑えたことで刺激が穏やかになり、セブンスター特有の甘みやコクがより際立って感じることができます。ブランドが持つ本来の美味しさのDNAはしっかりと受け継ぎながらも、よりマイルドな喫煙体験を提供してくれます。
「14mgは少し重いけれど、セブンスターらしさは失いたくない」という方にぴったりの選択肢と言えるでしょう。
セブンスター・7・ボックス

タール7mg、ニコチン0.6mgと、レギュラーラインナップの中では最も軽やかな吸い心地が特徴です。
タール値は低いものの、単に軽いだけでなく、タバコ葉が持つ本来の味わいやコクがしっかりと残るように設計されています。そのため、満足感が損なわれることはありません。
セブンスターならではの風味をほのかに感じさせつつ、非常にスムーズで吸いやすいので、初めてセブンスターを試す方や、普段から軽めのタバコを好む方に最適です。
セブンスター・メンソール・12・ボックス

セブンスターならではの豊かなタバコ感と、強力なメンソールの爽快感を両立させた一本です。
ただ清涼感が強いだけでなく、タバコ葉の芳醇な香りと旨味がメンソールと見事に調和しています。そのため、しっかりとした吸いごたえを求めるメンソール愛好家から非常に高い支持を得ています。
他のメンソールタバコでは物足りなさを感じていた方も、この一本であれば満足できるかもしれません。
「タバコ感もメンソールのキレも、どちらも譲れない」という方にこそ試してほしい逸品です。
価格は600円でタール12mg・ニコチン1.0mgです。
セブンスター・メンソール・8・ボックス

タール8mg、ニコチン0.6mg。12mgモデルよりもメンソール感とタール感を少し抑え、全体のバランスを重視したオールラウンドなメンソールタバコです。
強すぎない適度な清涼感と、タバコ葉本来の旨味や甘みが心地よく感じられます。
雑味が少なく、後味もすっきりしているため、シーンを選ばずに楽しむことができるでしょう。
【販売終了】過去に販売されていたセブンスターの種類
セブンスターは長い歴史の中で、時代のニーズに合わせて様々な派生商品を発売してきました。
例えば、国産葉にこだわった「ニッポン・リーフ」シリーズや、タール値が4mgの「セブンスター・4」など、多くの個性的な銘柄がかつては存在しました。
これらの商品は現在、残念ながら販売を終了しています。
時代の変化と共にラインナップが変わっていくのは仕方のないことですが、こうした過去の銘柄の存在もまた、セブンスターというブランドが持つ豊かな歴史の一部と言えるでしょう。
セブンスターのタバコを最大限に楽しむ!いつもと一味変わる吸い方を紹介
セブンスターが持つ本来の味わいを、あなたは本当に引き出せているでしょうか。
実は、いつもの吸い方を少し工夫するだけで、その繊細な甘みや豊かな香りを、これまで以上に深く感じることができるのです。
その鍵となるのが「クールスモーキング」と呼ばれる喫煙技術です。
ここでは、セブンスターのポテンシャルを100%引き出すための美味しい吸い方を解説します。難しい技術ではありません。いくつかのポイントを意識するだけで、あなたの一服が、より上質で満足度の高い時間へと変わるはずです。
味わいが激変する「クールスモーキング」とは?
クールスモーキングとは、その名の通り、タバコの燃焼温度をできるだけ低く保ちながら、ゆっくりと時間をかけて喫煙する技術のことです。
タバコは、強く吸い込んで高温で燃やしてしまうと、辛味やえぐみといった雑味成分が発生しやすくなります。特にセブンスターが持つ特徴的な甘みは、高温で燃やすと感じにくくなってしまうのです。
クールスモーキングを実践することで、低温燃焼を維持し、タバコ葉が本来持っている繊細な風味や香りを最大限に引き出すことができます。普段何気なく吸っているセブンスターが、全く違う表情を見せることに驚くかもしれません。
初心者でも簡単!クールスモーキングの具体的な手順
クールスモーキングは、いくつかの簡単なコツを掴むだけで、誰でもすぐに実践できます。
まず大切なのは、ストローで吸うように強く吸い込むのではなく、熱いスープをすするように「優しく、少しずつ」煙を口に含むことです。
次に、一度吸ったらすぐに次の一服へ移らず、数秒から数十秒の間隔を空けることを意識しましょう。火種の先端が赤く燃え上がったら吸うのをやめ、その火が落ち着くのを待つのがポイントです。
そして、すぐに煙を肺に入れるのではなく、一度口の中に溜めて舌の上で転がすように風味を味わってみてください。
この3つのステップを意識するだけで、セブンスターの本当の美味しさに出会えるはずです。
まとめ:自分に合ったセブンスターのタバコを見つけよう
ここまで、セブンスターの歴史から味わいの秘密、そして全種類のラインナップに至るまで、その魅力を多角的に掘り下げてきました。
半世紀以上にわたって日本のトップブランドであり続ける理由は、単に伝統を守っているからだけではありません。
チャコールフィルターによる革新的な味わいの実現、そして時代のニーズに応える多様なラインナップの展開。こうした挑戦を続けてきたからこそ、セブンスターは今もなお多くの人々に愛されているのでしょう。
この記事が、あなたにとって最適なセブンスターを見つけるための一助となれば幸いです。王道の14mgをじっくり味わうのもよし、少しライトなモデルを試してみるのもよし、あるいはメンソールで新たな発見をするのも面白いかもしれません。ぜひ、あなただけの一本を見つけて、その奥深い世界を楽しんでみてください。



 
			 
			 
			 
			 
			 
			 
			